ヨウ素をとって自分の身を自分で守る

原子力施設に事故が起きた場合、ヨウ素、キセノン、クリプトンなど様々な放射性物質が大気中に放出されます。その中でも放射性ヨウ素(131I)は放出される割合が最も高い放射性物質であり、原発事故などで放出された放射性ヨウ素は呼吸や食物とともに体の中に取り込まれやすいため、内部被ばくを起こしやすい物質と言われています。そして、ヨウ素は70%〜80%が甲状腺に集まるという特徴があります。

本来ヨウ素は甲状腺ホルモンの成分として人間に必須の物質だが、原子力施設の事故などで大気中に放出された放射性ヨウ素(131I)が体内に吸収されると、すぐに甲状腺という部位でホルモンに取り込まれ、放射能を放出し続けてしまいます。その結果、放射能が原因で甲状腺がんや甲状腺機能低下を引き起こすと言われています。

ちなみに、甲状腺は首の付け根付近にあり、エネルギー代謝に関わるホルモンを造り出す器官。よく熱がある時に腫れるあの器官です。

チェルノブイリ原発事故では、甲状腺の異常が増えて甲状腺ガンが20年経っても減らなかったという事例がありました。原発の事故などで放射性物質による被爆の危険性がある時の予防策は、放射能を帯びていないヨウ素を先に体内に取り入れて、放射能が飛んでくる前に甲状腺をヨウ素で飽和させておくことです。
  
体内(甲状腺)に取り込むヨウ素は、一定量以上になると蓄積できずに排泄される特徴があるので、それを利用して放射性ヨウ素の内部被爆を避けることが出来ます。

下の表に示すように被爆直前に摂取した時が最大の効果があり、被爆後だと効果が薄くなってしまいます。

放射性ヨウ素予防率
薬剤師会会報48号(97年4月)薬事情報だより(P7)より一部改編


ヨウ素を手早く吸収する方法は「ヨウ素剤」。原子力施設周辺の自治体には万が一のためにこのヨウ素剤が備蓄されています。しかし、錠剤だと発疹などの副作用が現れることがあるので、用量用法には注意が必要です。


ただ、食品で取るのであれば副作用の心配はありません。特に多くヨウ素を含む食品は「こんぶ」で、とろろ昆布や乾燥昆布で出汁をとったみそ汁などを多めに食べるのが無理のない被爆予防です。

ヨウ素を多く含む食品
※「日本人の栄養所要量―食事摂取基準」より


放射能の危険が迫ったら、その直前にヨウ素を多く含む下のような食品を多めに食べることで、自分の身あるいは子供たちの未来を守ることができます。

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